MENACE 2 SOCIETY 邦題:ポケットいっぱいの涙 (1993)

MENACE 2 SOCIETY 邦題:ポケットいっぱいの涙 (1993)

Directed and written by Albert Hughes and Allen Hughes
starring: Tyrin Turner, Larenz Tate, Samuel L. Jackson, Anthony Johnson, Glenn Plummer, Jada Pinkett Smith, Khandi Alexander, MC Eiht, Bill Duke…

1993年、リアルタイムで見てからも何度見たか。
Hughes brothersの作品。邦題がなぜ「ポケットいっぱいの涙」なのかが疑問な映画ではあるが、classic。この頃から、Black communityが背景に描かれている映画が増えた。「Dead Presidents」などの他のHughes brothers作品以外にも、「Boyz n the Hood」、「South Central」、「Fresh」、などと一緒に押さえておきたい映画です。

感動で涙が溢れ出すというよりも、この映画のようなストーリーが繰り返されるアメリカ社会の現実にやるせない気持ちがこみ上げて、何とも言えない気分になる。世界各国の誰もが多かれ少なかれ「若気の至り」を通り過ぎて大人になっていくだろうけれど、アメリカ・ゲットーの中ではそれは誰かの「死」に直面しなければ過ぎることができないものなのか? 「命を奪ったもん勝ち」でないと終わらないのか? もしアメリカで銃が規制されているのだとすれば、銃の代わりにナイフで刺してでも殺して決着をつけているんだろうか?

「Boyz n the Hood」にしてもこの映画にしても、結末は似てる。またかと思うくらい。でもその「またか」をどうすることもできないのが、悲しいかな、アメリカ社会の現実。警察が与える、彼らへの偏見と暴力もまた、同じように繰り返される。

この映画を見て、america’s nightmareなO-Dogに憧れるより、Caineの結末に何かを感じる若者が「フッド(hood)」に増え続けることを願う。

主人公Caineを演じたTyrin Turnerはその後、「Panther」以降、あまり見かけないなぁ。テレビ映画やドラマにでも出ているんだろうか。O-Dog役のLarenz Tateは、「Dead Presidents」、「Love Jones」、「Why Do Fools Fall in Love」など90s後半の映画でよく見たかな。「Ray」にも出てたね。

この映画のサントラ「Menace II Society: soundtrack」では、エンディングで流れるMC Eiteが泣かせてくれる「Streiht up Menace」をはじめ、90年前半を目いっぱい感じられる。Smoothの曲もスキ。SPICE 1とかToo $hortなど、今でも聞くサントラの一つ。

あと、この映画みたら「Don’t Be a Menace to South Central While Drinking Your Juice in the Hood」を必ず見て、笑ってください。
Hughes brothers作品では、「The Book of Eli」もお勧めです。「Menace・・・」のような、現実社会が舞台ではなく中だるみするかもしれないけれど、Denzel Washington主演で、エンディングを終えたらもう一度見直したくなる、意味深で訴えかけるような作品です。

(1993年鑑賞)


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